※1 横浜ベイサイドマリーナ
ヨットやボートの係留保管施設としては日本最大級の規模を誇る。横浜港の再整備に伴い、新山下にあった貯木場をここ、金沢の埋め立て地「木材港旧貯木水面」に移転。しかし新設されたこの施設も長らく使用されることはなかった。そのためファクトリーアウトレットやレストランを併設したマリーナとして「横浜・八景島」や「海の公園」とともに海洋性レクリエーションの拠点として再整備化されることとなった。『遊・休・集』をキーワードに一日ゆっくり滞在できるテーマパークを目指し、アメリカ東海岸のナンタケット島をイメージして造られたアウトレットモールやレストランには灯台や風車、鯨の噴水が迎え入れてくれる。
左:ここから先はオーナーのみが入ることができる桟橋
中:ボートデッキを歩きながら係留エリアを望む
右:クジラの噴水。奥に見える背中の穴には注意が必要
※2 マリーナ
海上保安庁海洋情報部によるとマリーナとは、ヨット・モーターボートなどを係留、保管するための桟橋やボートヤードが整備されているだけでなく、修理工場やクラブハウスなどのサービス施設があり、気象・海象などに関する情報が得られ出入港管理などの安全対策が図られている総合的な施設のこと。昭和40年代には佐倉・シーボニア・サンドピアなど名だたる民間マリーナが建設されるが、直後に襲ったオイルショックにより石油価格が高騰し、マリンレジャーも一時的なブームで終わる。昭和60年代にはバブル景気に伴い、マリンブームが再来、会員制のマリーナが続々と台頭するきっかけとなった。
左:ここのマリーナには約1,500隻が係留可能
右:ボートの揚降施設と修理工場
※3 アウトレットモール
アウトレットとは、もともと「はけ口」とか「排水口」といった意味。1980年代にアメリカで誕生した新しい流通業の形態で、これにはアパレル企業などが自社企画、自社生産した商品の販売を低価格で行う「ファクトリー・アウトレット」と、百貨店などの小売業が買取り仕入れた商品や、プライベートブランドの在庫品を販売する「リテール・アウトレット」という2つの形態がある。このようなアウトレットストアを集めてショッピングセンターにしたものがアウトレットモール。最初は、キズなどがあって商品にならないものや売れ残った在庫品を工場の近くで、B級品として販売した。昨今、日本各地に郊外型アウトレットモールがオープンし、新しい流通形態の確立が期待されている。数に限りがあるので、見逃すと手に入らない。原則として返品や交換できないなど注意も必要。
左:19世紀の港町をイメージした街区
中:カフェの2階部に設置された灯台
右:建物の壁面から飛び出した船頭。裏側には舵が取り付けられている